日本と中国 2013 2 9

 中国は、欧米の価値観を取り入れることはないでしょう。
ましてや欧米流の民主主義を取り入れることは決してないでしょう。
それは、徹底的な日本研究の結果です。
 日本は、いち早く欧米の価値観を取り入れ、
さらに欧米流の民主主義までも取り入れて、
国際社会の一員となって、どうなったのか。
 日本は、1980年代に、
一時的には空前の繁栄をするかのように見えましたが、
欧米からは「日本脅威論」が巻き起こり、
挙句の果てには、20世紀末に「日本叩き」まで起こりました。
 BIS規制も「日本の銀行潰し」と言われました。
1980年代には、世界の銀行ベスト10に、
日本の銀行が多数入っていましたが、
BIS規制後は、すべてランキングから消えました。
 こうした複数の原因によって、
東アジア最大の民主主義国が傾く一因となりました。
 ガラスの天井。
有色人種の日本が、どんなに繁栄しても、
決して欧米を越えてはならないという「ガラスの天井」があるとは、
日本人の誰もが気づかなかったでしょう。
 それは、欧米が作ったルールの中で生きていく以上、
「暗黙の決まり」だったのです。
 これが日本研究の成果ならば、
中国は、決して欧米の価値観やルールを取り入れることはないでしょう。
 中国は、こう思ったでしょう。
日本が欧米の価値観や民主主義を取り入れたことは誤りで、
我々中国のように「経済自由・政治独裁」が正解だったと。
 欧米諸国は、いまだに「日本素通り」や「日本叩き」を続け、
一方で、独裁国家である我々の国に、すり寄ってくる。
これが日本の失敗と中国の成功を証明している。
 中国が、経済的にも軍事的にもアメリカを超えた時、
日本の失敗と中国の成功は、確定的なものとなるだろう。
 結局、欧米の理想とは、いったい何だったのか。
中国の傘の下で生きることだったのか。

欧州と中国 2012 9 1
 2012年9月1日の朝日新聞には、
中国の胡錦濤国家主席と握手する、
ドイツのメルケル首相の写真があります。
 メルケル首相は、中国を訪問して、
おそらく欧州の国債の購入継続をお願いしたのだと思われます。
 ところで、欧州の得意分野である「人権問題」について、
メルケル首相は、中国に対して、改善要求したのでしょうか。
最近は、いつの間にか「苦手分野」になったのでしょうか。





































































スマートフォンのトップページへ